マンガ

ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日 9巻(完結)

いつの間にか出てた。 ずいぶん急いで畳まれたなー、とは思うが、基本的に今川カントクにはこのテーマしかないだろうから、テーマ主義のカントク的にはきっちり終わったつもりなんじゃないかと思う。 問題は、やはり「段取りのできてなさ」だろうなぁ。ほと…

ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日 8巻

いつの間にやらの8巻。しかし何かが進んだ気がまったくしないという、相変わらずの今川行き当たりばったりマジック。そして前回も扱いがヒドかったが、今回ついにロボがまったく動かない。 で、ホントに前回の予告通り頭領決定大会が開催されたが、正直、こ…

フロム・ヘル

読了。山風の明治モノだった。以下、誰も読まない「アラン・ムーア=山田風太郎の直系」説を垂れ流し。歴史上、重大な事件を扱っているのみならず、その時代、その場所に「居合わせたかも知れない」実在の人物を重ね、歴史を俯瞰した上で、のちの歴史の必然…

冷食捜査官1

既に持ってる「黄金三角〜」なども含め、ひさびさに堪能。 しかしこれって実は、とり・みき史上もっともウェットでウェルメイドなマンガかも。もちろん『DAI-HONYA』含め。それほどまでに、意識的だと思うが、犯人たちの「動機」は総じて感傷的で、かつ陳腐…

のだめカンタービレ

1巻。かみさんが借りてきたのをまた借り。この人の以前のマンガとフォーマット(天才なんだけどニヒルでくすぶってる主人公が別種の天才と出会って振り回されてるうちに、一緒に人間的成長を遂げたり遂げなかったり)が一緒だ。クラシックじゃなくてジャズ…

百億の昼と千億の夜

萩尾望都が少女漫画の神といわれるわけがちょっと分かったよ。このマンガについてはかなりの部分で光瀬龍の力だと思うが。

ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日

3巻。巨大顔面ロボをジジィが巨大デコピンで一撃! そう、これが見たかったんだ! このマンガが正しく今川原作であると初めて認識できた。監督のアニメ同様、このマンガもスロースタートだったなぁ…。 それにしてもお話は相変わらずメチャクチャやね。やは…

バルバラ異界

まったくSF者でない義妹夫婦から借りた。星雲賞受賞も納得の傑作SF。少女マンガで夢テーマでSF、というとどーしても『ダークグリーン』を思い出す*1が、アレとはまた違った、身近な問題と星間戦争に、最新の科学トピックと壮大な時間軸までをからめ、それに…

トライガン・マキシマム

長年付き合ってきたこのマンガも最終14巻(実質17巻)。 …うーん、まとまってはいるけど、これってこのマンガにふさわしい終わりだったんだろーか? VSナイヴズ戦に限って言えば、ただひたすらバトルしてたアニメ版のほうを支持するなぁ。ジャンプ的に…

ぴっぴら帳

姉から来たインコマンガ。作者はあの『夕凪の街 桜の国』のこうの史代。絵は決して上手くないんだが、インコのポーズとかに鋭い観察眼を感じる。あとキャラクターや描写が現代人のセンスじゃなくて、それがしかも『エマ』とかと同じく、作者の特殊な嗜好に基…

トライガン・マキシマム

いつの間にか出てた13巻。…あれ? まだ終わってねェよ!? なんだろう、まさかエレンディラvsリヴィオ戦をこんなに引っ張るなんてなぁ。こいつらの戦いって、ストーリー的にはほとんど意味がないから、せめてレガートvsヴァッシュ戦とかなり並行で描いても…

邪眼は月輪に飛ぶ

イマドキ(正確には『バトル・ロワイアル』以降)の伝奇バイオレンスホラーアクション。一巻モノで一気に読ませる。初藤田和日郎でもある。 エンタメとしてなかなか面白い。が、行動的過ぎるキャラクター、極端に単純化された世界観、ステレオタイプな脇役、…

自虐の詩

なぜか会社の人が貸してくれた。 業田良家、つったらヤンマガでやってた『ゴーダ君』をリアルタイムで読んでたくらいで、はじめのうちは「バキ*1」とかのオチが懐かしーなー、とか思いながら読んでいたら… 結構こたえた。 なんだこりゃ!? ここまで行けるの…

セガのゲームは世界いちぃぃぃ!3 どっこい生きてたキャス子さん

オビの「このマンガまだやってたの?」と大差ない状態だったのだが、Webアニメスタイルでやってる作者の日替わりマンガで発売を知った次第。 あれだぁな、CONTINUE版とかスペース半分期とか、コマが少ない方が面白いなコレ。で、PLAYBOYは下ネタ多し。

バジリスク 甲賀忍法帖

やっと全部読んだ。連載中も話題になったが、ストーリーが驚くほど原作に忠実なのがまず嬉しい。一部のオッサンがいかにもマンガっぽいイカレた人になっているのも、本作オリジナルの魅力。丈助、蓑念鬼、刑部あたり。 完全オリジナルは天膳復活のカラクリあ…

ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日

1巻だが、すでに今川節全開。 最後まで読むと分かるが、1巻はまるまるプロローグで、本編は次かららしい。とんでもねー大活躍を見せたセルバンテスの退場は寂しいが、あのネタを何回も使われても困るしな。 「地球が静止する日」「世界最後の日」「地球の…

トニーたけざきのガンダム漫画

そのうちに…と思ってたのをフラリと。やっぱ面白ぇ! それにしても書き文字とかの絵以外にも、独特のギャグテンポとか、ホント良く「安彦良和の漫画」を研究してるなぁ…。でも当然のようにドズルとかデギンとかばっかり大活躍するのがトニたけ流。 「サク」…

天才ファミリー・カンパニー

かみさんが借りてきたマンガ。途中で島耕作バリのビジネスサクセスストーリーが始まるのには面食らった。 複雑な人間関係はけっこう後づけっぽい設定ながら、ちゃんと収集つけて、当初の着地点になんとか合わせた構成力は見事。その意味でちょっと少女マンガ…

ダークグリーン

某「夢ゲー」の人が知らんというので強制貸与。いま読むと「イメージシーン→コジツケっぽい解釈→次のイメージ」の連続で構成されるストーリーは、エライ強引だなぁ、とは思う。あと中盤の停滞とか。でも面白い。全10巻の後ろ3巻にしか出てこない(正確に…

V FOR VENDETTA

続き。 少なくとも連載開始時期はそれなりに古い『V FOR VENDETTA』は、『WATCHMEN』以降と違い、ディティールに膨大な情報を突っ込んでいないので、ムーアものにしてはテーマがシンプルだ。 それは「マイノリティを迫害しない、真のアナーキズムの実現」だ…

V FOR VENDETTA

けっきょく探してらんない、ってことでアマゾンでお取り寄せ(もちろん日本語版。小プロはJIVEよか良心的な価格で良かった)。昨日日記書いてないのはコイツのせい。超面白い。 で。 映画版が濃厚にムーア節を漂わすのも道理、映画はほとんど原作のまんまで…

トライガン・マキシマム

1年半も待たされた12巻。作者どーしちゃったん? というかこの作者、ものすごく律儀な人らしく、ちゃんと自分のマンガを読み返してキチンキチンと伏線を回収している。そのイマドキ珍しい几帳面な風呂敷の畳みっぷりにちょっと感動。でももう主人公に感情移…

魁!クロマティ高校

最終巻。漫画賞、アニメ化、映画化ととんとん拍子だった作品だが、ほんとあっけなく終了。それもまたクロ高らしさ、か。忘れられた前田が復活してたのが唯一終わりっぽいトコかも。 クロ高の俺的ベストギャグは「マスクを被り忘れたマスクド」で決定。

さよなら絶望先生

1,2巻を買ったが、1巻より断然2巻の方が面白いのはなぜだろう。しかし絶望度がガチで高すぎる「紙ブログ」で凝った本編の印象が消されてしまうのはいいのか?

C-blossom

これにて完結の第2巻。なんとなく、モーニングのアレともども映画のプロモーションの一環のよーな感はあるが、『6ステイン』含め、単独作品では味わえない、多層的な面白さがあったので良しとしよう。 でこの本。 絵は上手いが、銃をかまえるポーズとかがさ…

C-blossom

福井原作の少女マンガ。思ったより少女マンガ少女マンガしてなくてひと安心。モーニング版といい、端正過ぎる顔立ちの行は内面の虚無が感じられないのが難だが、さすが少女マンガだけあって、主人公の少女の心理は福井小説ではあり得ないリアリティを獲得し…

デスノート

読めといわれたので「第一部完」まで読む。どーゆー変化球でオチをつけるかハラハラしてたらド直球でビックリした。ルールが増えすぎて読者がついてこれなくなる前に仕切り直すのはいいが、ホントは5巻くらいで終わって傑作扱いの方が作品的には幸せかも。

魁!!クロマティ高校

12、13巻。最新刊を買ったら間が抜けてて、慌てて12巻も買ったというオチで。 「大長編くろまてぃ」の危うさから脱し、このままコンスタントに続いていきそうでひと安心…なのか?

カスミ伝△

いつの間にこんなものが。最初の頃は実験要素の多いレトロ調ギャグマンガだったのに、前作あたりから実験専門ブランドになっているような。キャラの等身も下がってさらに扱いは記号的になり、もはや萌えキャラマンガ雑誌には載せられない絵柄に(内容と合っ…

石神伝説

2巻。とり・みき初ではないかと思われる大河「シリアス」伝奇マンガ。タイトルからは『石の血脈』を思わせるが、その実『総門谷』とかのほうに近いテイスト。情報の見せ方が説明に寄りすぎており、これだったら士郎正宗式にハシラに追いやってしまった方が…