邪眼は月輪に飛ぶ

イマドキ(正確には『バトル・ロワイアル』以降)の伝奇バイオレンスホラーアクション。一巻モノで一気に読ませる。初藤田和日郎でもある。
エンタメとしてなかなか面白い。が、行動的過ぎるキャラクター、極端に単純化された世界観、ステレオタイプな脇役、今更そりゃねーべなテーマなどに違和感が拭えない。初っ端の理不尽な設定と殺伐とした展開はスピリッツというよりヤンサンだなー、と思ったが、メインキャラ登場以降は、良くも悪くも、少年マンガの味。
行動→理屈、の順が崩れないのが熱血少年マンガ(のキャラクター)の条件なのかも、とちょっと思わされた。