ボーン・スプレマシー

まぁた特典映像を。カーチェイス一つ取っても、ダグ・リーマンポール・グリーングラスのスタンスの違いは明らか。リーマンが前作を「楽しく、面白く、心情よりに」撮ったのに対し、本作でグリーングラスは「息詰らせ、リアルに、即物的に」撮っている。カーチェイスに限ると、前作がマリーの心情に合わせて、同乗者の緊張と興奮を体験させるのに対し、本作に感情の視点となる同乗者はなく、アクションと言うより事故と呼びたい生々しい激突の連続を、身近にいながらなすすべなく見守ることしか出来ない。やっぱハリウッド映画じゃねぇなこりゃ。