コンピュータRPG(14)

CRPGの要素分解と、各要素がアピールするユーザー層についてその6。たぶん最終回。

  • VR(仮想現実)
    • VR的なインターフェース、視点
      • プレイヤーが自由に動かせる人物(一人)を設定し、その視点でゲームを進行する。キャラクターへの感情移入、没入感を求めるユーザーにアピール
    • VR的な映像表現
      • 完全な一人称視点を提供し、キャラクターの視界範囲を完全にプレイヤーと一致させる。更なる没入感を求めるプレイヤーにアピール
    • VR的な時間表現
      • 時間の経過を表現し、現実のルールをゲームに持ち込む。世界のリアリティを高め、生活感を高める。より現実的な世界を求めるプレイヤーにアピール

ここまで書いて、『ウルティマ アンダーワールド』以降、VR的なCRPGは衰退の一途を辿っているように思った。PS初期は『キングスフィールド』等、『ウルティマ アンダーワールド』フォロワーが何本かあったが、日本において3DのリアルタイムRPGはそれだけで「マニアック」の烙印を押され、狭いジャンルに追いやられている。このあたり、ひたすらVR的であることを追求しているFPSが日本に根付かないのと同じ理由なのだろう。