田舎のクルマ事情

都会でないところに住んだことのある人なら誰でも知ってるとおり、日本の大部分の地域では、車を所有していないと生活が成り立たない。
ガソリン価格が上がっても、使わなくする、というわけにはいかないから、その分生活費がかかる。都会でベンツに乗ってる人間がガソリン価格にどうこう言っても「なに言ってやがんだ」としか思えないが、田舎で軽に乗ってる人間がどうこう言うのには、きちんと耳を澄ますべきだと感じる。
ところで、日本は民主主義の国*1ということになっているが、それは政治と国家のレベルの話で、日常生活の多くを支配するのは資本主義のイデオロギーだ。そこには憲法もなければ参政権もない。いや、ある人ももちろんいるが、ほとんどの労働者は、理解に苦しむルールと、逆らえないノルマとを呑まざるを得ない。
選択肢はある。続けるか、辞めるかだ。もちろん、辞めて転職したところで、ほとんどの場合、転職先のルールは理解できず、ノルマにも逆らえない。
結局のところ、仕事において人間性は抑圧される。それ以外のごくわずかな部分、例えば通勤などに、人は楽しみを見出そうとする。別に電車痴漢の話ではない。
ここで話を戻す。
田舎では、移動は基本的にすべてクルマだ。車を運転すること自体が楽しければ、決して少なくない移動のチャンスを、自らの娯楽に還元できる。だから、車好きは田舎に住めばいいと思う。駐車場も安い。
で、なにが言いたいかっつーと、どーせガソリンにムチャな税金かけるなら、田舎を安くして都会を高くしろ、って話。マクドナルドだって都会のほうが高い*2わけなんだし。

*1:世界でもっとも成功した社会主義の国、とも言われるが、ここでは触れない

*2:理由はまったく異なるにせよ