俺『デビルマン』

いい教材を手に入れたので久しぶりに構成のシミュレーションを。漫画『デビルマン』を2時間弱の映画にする場合の脚本構成。

  • シークェンス1(20分)
    • 不動明飛鳥了のいる学校にジンメンが現れ、殺戮を開始
    • 不思議な少女(オリジナルキャラ)が鍵となり、最終的には自衛隊(かなんか)が解決する
  • シークェンス2(15分)
    • 了は明にデーモンとはなにか? を説明。了、明、美樹の人間関係もここで明かされる
  • シークェンス3(20分)
    • デーモンから人類への宣戦布告。無差別合体が始まり、明はデビルマン
  • シークェンス4(15分)
  • シークェンス5(30分〜40分)
    • そのテープを持ってTVに出演する了。「デビルマンは悪魔」発言で、日本をパニックに落とし入れる。ここで明vs了、デビルマンvsデーモンの対立構造を明確にする
    • 牧村邸を飛び出す明。だが、牧村邸には暴徒が向かっていた…
    • TV局(お台場あたり?)での明と了の戦い。テーマ的な話はすべてここに集約させる
    • 戦っている最中にも、TV局にさまざまな情報が入ってくる。魔女狩り、デーモンの跳梁、世界戦争、そして、牧村邸の様子も。絶叫する明
    • TV局自体も核の直撃で吹き飛ぶ。高笑いをあげる了
  • シークェンス6(5分〜15分)
    • 最初にジンメンを倒すキッカケを作った不思議な少女は、実はデビルマンだった。世界各地のデビルマンが明に手を貸し、デビルマン軍団vsデーモン軍団のハルマゲドンが始まる
    • (例のラストシーンはなくてもいいかも?)

……うーむ、永井豪っていうより石川賢の風呂敷の広げ方になってるな。それにしてもアクションばっかりだ。10億とかいうレベルじゃないが、でも最初以外に削れるところはないし、アクション映画なら最初にアクションシーンがあって欲しい。やはり映画向きの原作ではないってことか?
アクション映画じゃなくするなら、明はデビルマンにならずにシークェンス5の牧村邸での生活(とそこに至るまでの背景)を十分時間をかけて描き、一度死んだ明が美樹の死で復活(デビルマンになる)、人間とデーモン双方に宣戦布告しておしまい、とか。どこがデビルマンやねん。