ゴシップと醜聞

読了。何度も何度も同じ主張、引用、言い回し、表現が出てきたり、エッセイ風に頭の整理過程を書いてみたりと、実際の厚さより内容はさらに薄い。
基本的な主張は以下の2つ。

  1. 対象を排撃する<スキャンダル(醜聞)>は、そうではない<ゴシップ>と違い、世論を教化する作用を持つ
  2. 戦後の新聞は「客観的報道」を<無署名記事>で実現しようとしたが、それは結果的に世論を代弁し強化する方向へ脱線

<無署名記事>が単に旧弊な価値観を強化するだけ、って構図は、まさに2chそのもので納得。モヒカン族が戦ってるのはソコだったのか?
あと、明治以来の三面記事の伝統は、→週刊誌→TVのワイドショーにと受け継がれた、とする部分はちょっと面白かった。なるほど、現代のワイドショーも<ゴシップ>部分に留まる番組と、無署名断罪に走る番組とに分かれてるな。