APPLESEED

むぅ、いま観ると画がPS2の『ローグギャラクシー』のようだ。とりあえず最初の15分くらいは違和感バリバリ(そのうち慣れてくるが)、間違いなく今しか観れない、過渡期ならでは映像だろう。映画の制作費は五億くらいか?
原作の世界設定はいま観るにはやはり苦しく、流行でないキャラクター&メカニックデザイン、凡庸な演出とも相俟って、妙に古臭い感じがつきまとう。
脚本がアクション映画のジャスティスに忠実に則っており、結構複雑で盛りだくさんな話を、山盛りの説明台詞を臆することなく突っ込んで観客をフォローし続けるのが、日本映画としても日本アニメとしても新鮮。終わりの30分くらいは映像のテンションも素晴らしく高く、ストーリーの急展開と合わせてクライマックスの盛りあがりを堪能できた。キャシャーンよりは映画としてはよく出来てる。