WALL-E

ズルイなぁ。コレはズルイ。心を持ったロボットに、宇宙に、TVゲーム。
こんな監督(脚本も兼任)のオタク心が共振しないわけがない。
無声映画を髣髴させるチェレンジャブルな導入部から、いつものPIXAR印なガチャガチャしたクライマックスまで、映画として本当に良くできてるし、WALL-Eの駆動音、シガニー・ウィーバーのマザーコンピュータから「ツァラトゥストラ」まで、見た目だけじゃなく音響面でも隙あらばSFオタクスピリットを突っ込んでくるその過剰さも心地いい。
この監督が次に『ジョン・カーター』を手がけた、というのは確かに必然かも。そしてやっぱり、観客が求めてるのは「ピクサーらしさ」なんだなぁ、と改めて思わされた次第。