マインド・ゲーム

一部で話題のアニメ。演出的、映像的には相当面白いが、俺は乗れなかった。大画面だったら…というわけではなく、やはりキャラクターが相当に強すぎ、感情移入が出来ないせいだと思う。主人公は神の審判を拒絶した時点で既に(ニーチェ的な意味での)超人であり、そこからいかに生活臭を導入しようとも、それを見ているボンクラ(≒俺)には眩しすぎ、第三者的な存在になってしまった。
映画に感情移入を拒む意図は特にないようだから、これは監督と俺の心の距離の問題だろう。これを作った湯浅監督は確かに天才だろうが、次はもっと下に降りてきて欲しいと思う。