映像とセリフ

会社で映像とナレーションについてひと揉め。ナレーションと映像を相互補完の関係に持っていきたいのだが、「映像と言ってることが違うとユーザーが混乱する」との懸念もごもっとも……。でも俺は橋田スガコではないので、映像でみりゃ分かることをわざわざセリフで言わせたくないし、セリフを聞いてれば見なくていいような映像をわざわざ作りたくない。
これってレベルは違うが、前に先輩の言ってた『戦場のピアニスト』は感動が分かりにくい、って話とおんなじだなぁ。あと『パールハーバー』と『ダークブルー』の関係とか……知らず知らずのうちにヨーロッパ映画に毒されちまったのか? でもワイルダーも「ナレーションは画面+αのことを語ること」と言っていたし……いや、でもワイルダーも(晩年はアメリカ映画の良心みたいな扱いだったが)元はと言えばオーストリア人だったか。
俺って娯楽の世界に向いてないのかなぁ……でも芸術の世界にいけるわけでもなし、ただ脱落するわけにもいかんし。むー。