機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

というわけで「逆シャア」を。バンナムグループの策略にハマっとる。
こんな話だったっけ? なんか4シーンくらい(しかも、すべて大したことないシーン)だけ覚えてるよーな。
以下感想。
これは「大人のガンダム」だ。思えば、『Zガンダム』はまったく「大人のガンダム」ではなかった。アムロもシャアもZの時点ではやっぱりケツの青い若造で、人格的には未完成だった。
本作は違う。人格がある程度完成した、もはや他人にどうこうされることのない、確固とした自我の持ち主…つまり「大人」として彼らは描かれている。ララァについても、お互い引きずるものがありつつも、それはそれとしてそれぞれ現在の愛人と仲良くやっている。アニメの主人公としては過去ありえないくらい、スゲェ「大人」な人たちのドラマだ。チェーンいい女杉。
そこに闖入する子供たち。20年前の映画にどーこーいうのはアレだが、クエスなぁ。こんな娘はいねぇだろ。「そんなことを言うから、若い男は嫌いなんだ!」とか言われても、「そんなことを言う若い娘さんはいません」と冷静にツッコんじまった。トミノ監督的には視聴者と同年齢のキャラを入れたつもりなのかもしれないが、すさまじい捨て石っぷりにこれは子どもがトラウマになるレベル。
単品の映画としては設定をぜんぜん説明しないので何がなんだかわからないが、下手に視点や時系列を動かさず、徹底してアムロとシャアの周辺だけ*1で話が進行するライブ感ある演出なので、「そーゆーもの」として楽しむのが正解なのだろう。この頃がトミノ監督の絶頂期じゃないかなぁ。
地球環境うんぬんついては、別に環境問題とは関係なかった。
シャアのやろうとしてたことって結局、「地球人は地球にいるから宇宙のことがわかんねぇんだろ? じゃあ地球を住めなくしてやれ」レベルのことなので、手段は何でも良かったとしか。これだったらGガンの東方不敗のほうがよっぽど地球環境を憂えている。
んで結局。
「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」ってなんなの?

*1:ほんとはミライの周辺もあるけど