サンファン、ラッツィア、カルカソンヌ、カタン

しばらくプレイしてなかった、過去の定番ゲームをちょぼちょぼと。
うーん、やっぱ敷居の低さと戦略性の高さを両立させた『カルカソンヌ』は、ここ10年を代表する傑作だと思う。その前の10年の傑作である『カタン』が、かなり敷居が高いだけに。
もう少し突っ込むと、カタンは初期配置に失敗すると絶対に勝てないゲームで、交渉は個人が元々持つ交渉スキルにかなり依存する。このへんを、初心者がいる場合に他のプレイヤーがフォローする必要があるのだが、カルカソンヌの場合はフォローする側にもたいしてスキルや労力を要求しない。だから初心者同士でもすぐ楽しめる。
あと『ラッツィア』*1最大のセールスポイントは、実は「多人数で遊んでもそのまま楽しい」って事じゃないか、と思ってきた。『6ニムト』と違って、人数が増えても「そんなんわかんネーよ!」という破綻がなく、常に「狙って取れた」気になれるのが素晴らしい。人間心理を知り尽くしたゲームデザインといえよう。(←言いすぎ)
もう1つ。『サンファン』って、12ターン縛り(全員が速攻を選択した状態のこと)になると効率ばっか気にするんで、なんつーか、とても色気のないゲームになるな。いいゲームではあるんだが、展開のバリエーションに乏しいゲームは寿命が短い。

*1:ちなみにこのページではシュテファン・ドーラ作のほうしか扱いません。たぶん。