チャーリーとチョコレート工場

チョコレート工場を見学する前半部は『ビートルジュース』か『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』か、変人キャラがトンデモ世界にぐいぐい引っ張る、なつかしのバートン節。躁病的で意地悪、白塗りのウォンカさんはほとんどジョーカーにも見える。
そして見学終了後の展開は、まさしくティム・バートンの前作『ビッグ・フィッシュ』そのまんま。謳いあげるは家族愛。『バットマン・リターンズ』は遠くなりにけり。
という具合の本作、集大成的、ともいえる新旧バートン映画の融合だが、オマージュネタが『2001年』『サイコ』なんかになっていたり、随分とマイナー志向が薄れた感がある。個人的には新味がなく、『スリーピィ・ホロウ』くらいにしか面白くなかった。まぁ俺のいっちゃん好きな『マーズ・アタック!』はワーナーもバートンも黒歴史化したいよう*1だから、今後もこれがティム・バートンの既定路線になりそうな予感…。

*1:一般的には『マーズ・アタック!』〜『猿の惑星』あたりがバートンの暗黒期扱いされてる気がする