俺嗜好

TVゲームの俺内オールタイムベスト中、『スタークルーザー』『ブレインブレイカー』『メタルギア2 ソリッドスネーク』などは、どれもパソコンゲームなのにアクションゲームからのアプローチで作られたゲームだ。また、それぞれ違った手法の映画的ダイナミズムが込められているのも見逃せない。
んで実際、いまもその嗜好は変わっていない。GTAシリーズなんかはその典型で、いまだにパソゲー臭さが抜けていないにもかかわらず、やはりそここそに引きつけられる。
GTA3のスタッフインタビューを読むと、よくシェンムーの影響を口にしている。なるほど、3D化された画面や街のシミュレーションっぷりはシェンムーを彷彿させるが、どちらかと言うと、MAXISの『SIM COPTER』を思い出した。『SIM COPTER』はシムシティシリーズの環境シムを特定の視点で3D化したゲームといえるが、元のシムシティがあまり好きではない俺は、もっとルールの自由なゲームであったらいいのに、と思っていた。例えばBullFrogの『Syndicate』『Syndicate Wars』のようなゲームが、『SIM COPTER』のようにならないかなぁ、と。で実際、BullFrogはシムシティシリーズに対する『SIM COPTER』に相当する、『Magic Carpet』を生み出した。これは『POPULOUS』の特定の視点による3D化で、そのうちこれが『Syndicate』版で、と思っていたらモリニューの独立でその流れは断ち切られてしまった。
『Syndicate Wars』はかなりバイオレンス&インモラルなゲームで、同じイギリスの会社だからか、いま考えると車が好き放題奪えるなどGTAシリーズとの接点も多い。『Syndicate Wars』と初代『Grand Theft Auto』はほぼ同時期のゲームのハズだから、『Syndicate』シリーズの3作目が先に完全3D化を果たしていれば、実はBullFrogがいまのRockstar Northの位置を占めていたかもしれない。
とは言え、当時からそんなことを考えていたのなら俺自身がそれをやってのけていれば今ごろ大金持ちだったはずで、こんな島国の片隅でグダグダ日記など書いている我が身のふがいなさばかりが身に染みる。