マン・オブ・スティール

なにやら入り組んだメタ表現満載で微妙なデキだった『スーパーマン・リターンズ*1を(例によって)なかったことにし、ノーランプロデュースのザック・スナイダー監督、という上手くハマればお互いの欠点を帳消しにした素晴らしい新生スーパーマン爆誕する!とワーナーだかのエライ人が皮算用をはじいたかどうかはともかく、結果としてクリストファー・ノーランザック・スナイダー双方の悪いところがふんだんに盛り込まれた、魅力に乏しく欠点2倍の映画になってしまった。最大の問題は尺の長さで、これが90分であればこれほど不満は出なかったのではないか。とにかく、要らないシーン、要らないカットが多すぎる上に、必要と思われるシーン、カットがないので映画として非常にモヤモヤする。これだったらもっとばっさり削って「あーあと30分あればもっとイケたなーもったいない映画だなー」で済ますことも出来たんではないかと思う。『インターステラー』前にこれを観ておこうと思ったが、おかげで結局そちらも見送りになりそうな気分。

*1:今回、『スーパーマン・リターンズ』でブライアン・シンガーはやっぱり正しかったのではないか、と