柳生忍法帖(上) 江戸花地獄篇

富士見時代小説文庫版を再々読中。
こいつを友人に借りて読んだが最後、徹夜で読みきって翌日「下巻貸してくれ!」と吼えたのが19のときで、これが初山風。年代的には、角川の子会社の富士見から刊行されたことからもわかるように、映画『魔界転生』がらみの第2次山風ブームと、Vシネの『くの一忍法帖』が先鞭をつけ、現在の『Y十M』まで続く第3次ブームとの谷間にあたる。
当時は新しい本が刊行(復刊)されるたびに、貪るように読みふけった覚えがあるなー。あの頃が一番本を読んでた気がする。
内容は随分忘れてたが、花地獄内で女を守りながら飛来する矢を次々叩っ斬るシーンと、犬が無茶苦茶手強かったことだけは覚えてた。
ていうか、自分がいつの間にか十兵衛より年上になってしまった事実が悲しい…。