テクニカラー・タイムマシン

読了。なかなか面白かった。映画業界が基本的にそんなに進化していないので、その意味でまったく古びていないのがいい。本物を撮影したのに「特撮がヘボい」と言われてしまうあたり、CG全盛の現代のお話ですか、ってくらい。
「この本はポール・アンダースンに書いてもらいたかった」とかいう評が後書きで紹介されていたが、やっぱりキャラクターのシニカルな味わいはハリスンならではの味だし、アンダースンがこーゆー話をやると「ホーカ」シリーズに入ってしまうんじゃないかと思う。真面目と不真面目を峻別するのがアンダースン、あえて混ぜるのがハリスン流、というか。