モニター争奪

知り合いが「どーしても観ろ!」ってんで、任天堂方針説明会の岩っち講演を鑑賞。

任天堂株式会社 経営方針説明会
http://www.irwebcasting.com/060607/03/74d18b0400/index.html

むぅ、WiiはDSと同じ戦い方は出来ないから結構厳しい、と思っていたのだが、岩田社長はそんなこたー百も承知なようで、打ち出したのが「さわる習慣がつくハード」。理由はなんでもいいので、とにかく使ってるうちにやりたいコンテンツが出てきて、その時お金を落としてくれればいい、というコンセプトらしい。
で、この「習慣」って言葉に引っ掛かっていたのだが、ああ、つまり「生活に溶け込む」ということか、と。奇しくもSCEのクタ社長もそんなことを言っており、まったく異なるように見えた2社の戦略が、手法はともかく「TVに取って代わりたい」との目標で一致しているのが興味深い。
そこで思い出されるのが、ガンホー森下社長の「画面占有率競争」という考え方。

BBA、アジアオンラインゲームカンファレンス2006を開催
http://watch.impress.co.jp/GAME/docs/20060209/aogc_01.htm

 最後に森下氏は、ガンホーの中長期戦略として、自社のオンラインゲームパブリッシャーからサービス業へのパラダイムシフトを強調すると同時に、「あらゆるデバイスの画面占有率の競争」をしていくことを宣言。これはPCモニタだけでなく、テレビモニタ、PDA、携帯電話など、モニタを含むあらゆるデバイスで、ガンホーのサービスの占有率を上げていくという考えである。

まさしく、次世代機戦争とは、モニターの争奪戦になる。PC/ホームAVサーバーを目指すっぽいPS3、TVの帯番組的なコンテンツラインナップを目指すWiiはもちろん、次期Windows(PCモニター)との連携を打ち出すXbox360とて例外ではないだろう。
次世代の戦場がハードではなくモニターだとしたら、対立するのは「TV局発のコンテンツ」vs「ゲーム会社発のコンテンツ」かもしれない。長期的には二枚腰が強そうだが、ソニーは映画会社は持ってるがTV局は持っていないから、まだ勝負は混沌としている…ように見える。北米あたりだとネットワークを持ってるディズニーが強いか?