日本の近代14 メディアと権力

「悪徳メディア」の元祖たる「万朝報」関係をおっかけてるのだが、焼き討ちだの刃傷沙汰だの、まぁ凄まじい時代ですな。ラジオ登場まではリアルタイムに民衆に密着したメディアは新聞しかなかったものだから、その影響力たるやいまのテレビを遥かに陵駕し、新聞人は政治家とある種対等以上の立場だったらしい*1
特に「万朝報」あたりで顕著な投票誘導等の世論操作に、当時の読者がどこまで自覚的だったのか? が気になるが、いまのテレビメディアの影響を見るかぎり、自覚は薄かったと見ていいだろう。

*1:そのせいか、新聞人は政治家は互いに転身する例が非常に多く、また双方を兼ねる党機関紙なども多数出ている