Mr.インクレディブル

『アイアン・ジャイアント』のブラッド・バードのPIXAR移籍作、なんとなく観なきゃなー、と思っていた『Mr.インクレディブル』をやっと鑑賞。
ヤバいねコレ。似てるドコじゃない、かなり意識的に『ウォッチメン』に踏み込もうとしてる。自衛活動を禁止され、政府の監視下に置かれたスーパーヒーロー、とゆー発端には、ホントこのままアレの映画化が始まるのかと思ってドキドキしちまった（でも子供にあんなオチを見せるわけにはいくまい、とか）。明確な悪役がいるなど、本編はそれほど似ていないが、それにしても結構人が死んだりとか、相当に大人向けである。
それでもPIXARらしく、見事に目まぐるしい編集とギャグ、家族愛とアクションとを鮮やかに一つに纏め上げる作品のパワーは健在。いままでの作品カラーとはかけ離れているが、この路線でも十分「アリ」だろう。もちろん個人的にはこの路線の方が好み。