山田風太郎が見た日本〜未公開日記が語る戦後60年

年末のETV特集を録画で観た。アノ「死んだ」をわざわざ再現して見せたナビゲーター役の三国連太郎も素晴らしい。
日記は、気になっていた安保闘争やその後の連合赤軍事件には薄味のコメントでそこはやや肩透かし気味だったが、上でも書いた「日本人の軽薄と熱狂」の視点で語られると、「すべて太平洋戦争初期と同じ光景」になり、あえて言を費やす意味を感じていなかったのかもしれない。
個人的には、エッセイ等ではあまり触れられていない、家庭人山風の発見が最大のポイント。ちょっと演出くさいが。