終戦のローレライ

クライマックスの戦闘シーン。燃えるなぁ。そろそろ終わりが見えてきた?
…ふーむ、この作品においてローレライ・システムはマクガフィンではなかったようだ。どっちかっつーとSFにおける、作品固有の基本ガジェット(ガンダムならミノフスキー粒子とか)に近い。
原作読んじゃうと、映画は美味しいところのつまみ食いだなぁ。それだけに、映画版清永のアレとか、原作に出てこない泣かせ小道具(原作ではお守りくらい?)の浅さの理由がよく分かる。
俺なりに美味しいとこ取り映画にするならこんな感じ。

  • パウラを主人公にし、ガール・ミーツ・ボーイに再構成
  • 施設の話を頭に持ってくる
  • 前半と後半でフリッツ→征人の交代劇
  • アメリカ側の視点を削除
  • 絹見vs浅倉の部分をクローズアップ
  • アクションシーンとその前の作戦シーンを同量に
  • 原爆を阻止する、の一点にアクションすべてを集約させる。修理とかしない

ニキータ』とか『X-MEN』とか(構造だけなら『フルメタル・ジャケット』とか『スターシップ・トゥルーパーズ』とか)あんな感じの映画になるのかな。高須、田口、清永はもちろん削除で(ひでぇ)。問題は、前半1/3くらいが全部ドイツの話になってしまうので、日本映画としては成り立たない点か。映画版は主人公を絹見に絞っていたが、ホントに若者向けならやはりパウラと征人を主人公に据えて欲しい。途中で退場、とかありえねぇ。