殺しの烙印

…なんじゃコリャ!? いやぁ〜聞きしに勝る超ヘン映画。鈴木清順はこれで日本映画界をホサれたらしいが、それもむべなるかな。集団で執筆した脚本とは思えぬ一貫したイカレっぷりで、アバンギャルド(普通にスゴイ)とシュール(スゴイがついてけない)を行ったり来たりする演出にクラクラする。ある意味、「撮りたい画」だけで構成された映画であり、その点では『KILL BILL Vol.1』あたりに近いかも。
『深夜プラス1』ネタはストーリーにほとんど影響しない導入部がまんまイタダキで、要人輸送、殺し屋No.3、相棒の酔いどれガンマン、そしてモーゼルと、イイ具合で原作のパーツを拾ってる。逆にクルマがシトロエンDSじゃないのが違和感あるくらい。