重力が衰えるとき

読了。最後のひと波瀾はちょっとミステリぽく、クライマックスのエグさはいかにも最近の作品らしい。
人格モジュール自体は既存のネタだが、獣や架空人物のものまである、というのが新味かも。
最近目が越えてきたのか、せっかくこーゆーネタなら「脳にソケットがない人間(現代人)でも、人によって人格を使い分けているじゃないか」というテーマをもっと中心にして欲しかった。この構成なら、中盤の中だるみに意味があったのかどうか…。