石の血脈

半村良は『戦国自衛隊』『妖星伝』くらいしか読んでないが、日本のSF作家の中で実は一番好きかもしれない。『妖星伝』のクライマックスのカタルシスったらなかったし、TVでやってた『天晴れ夜十郎』(原作『講談 碑夜十郎』)で鳥居耀蔵役の石橋蓮司がボールを持って「お前、野球は好きか? 俺は巨人ファンでな」と言うシーンでは鳥肌がたったのを覚えている。
で本作、半村良の処女長編にして、本邦の全ての伝奇バイオレンスホラーアクション(友人大場命名)の開祖なわけだが、さすがもの凄い情報量と構想力で、中盤からぐいぐい読ませる。
まだ最後まで読んでないが、さすがに『妖星伝』に比べるとスケールは小さい感じがする。これを機に半村良にハマるかも?