ロスト・イン・ラ・マンチャ

ギリアムの『ドンキホーテを殺した男』の製作ドキュメンタリー、と言うか、この作品は結局完成しなかったので、製作“中止”ドキュメンタリーと言ったほうが正しいか。
悲しいまでによく分かる。他人の金と大勢のスタッフの才能を湯水のように使う映画という芸術が、いかにもろく、いかに妥協の産物になり易いかを、このドキュメンタリーはナマの形で見せてくれる。