コンピュータRPG(4)

えー、書き忘れてますが、この文は主にCRPGユーザーの嗜好の変遷を辿るのが目的です。で、現状がどうなっているかを推測するのが着地点、のはず。
今日は90年代までの米国CRPG

  • 5大RPGウルティマウィザードリィ、ファンタジーバーズテイルマイト&マジック)の隆盛も束の間、RPGタイトル自体が減少
  • ウルフェンシュタイン3D』(と後の『DOOM』)は、PCゲームの表現力に革命をもたらし、以後、FPSが主導する形でPCの性能アップが急速に進んだ(『ウルティマ アンダーワールド』と同じ頃)
  • 『HERETIC』『HEXEN』など、RPG的世界のFPSも出たが、SF系、ミリタリー系に押されて結局は姿を消した
  • PCの性能アップとともに、現実的なシミュレーターや『シムシティ』等の新しいSLGが登場、事実上ウルティマ以外のRPGシリーズは絶滅した
  • 性能アップ、低価格化、Windows登場などによりPCは爆発的に一般家庭に普及し始め、PCゲームは劇的にユーザー層を変えつつあった。RPGは現実離れしたファンタジー世界を扱うことが多く、その点でアピールが弱かったと推測される
  • ディアブロ』は『ウルティマ アンダーワールド』のシミュレーター路線とまったく異なる、昔ながらの『ローグ』風CRPGWindowsオペレーションでアクションゲーム的に遊ばせる、という新しい切り口を示した。この作品はあらゆる部分の完成度が非常に高く、これまでCRPGと縁の無かったユーザーにCRPGの面白さを知らしめた
  • ウルティマ オンライン』は(ほぼ)すべての住民がプレイヤーという斬新なゲーム体験をもたらした。こちらもCRPGとまったく縁の無かったユーザーを多数獲得し、MMORPGという新ジャンルをうち立てた