鉄人28号

前回見損ねたので前後編の後半のみ。今回の舞台は京都ですよ京都! ほんとに怪奇大作戦だなぁ。今川脚本になかむら演出、ほとんど総力戦のような話でえらくレベルが高い。
今回は三島くさいというかなんというか、非常に歪んだ情念が動機となってて、このへんがSFネタと結びついて悲劇に向かう……とゆー展開は東宝怪奇映画のようでもある。これがハリウッド式のエンタメなら「京都が憎い!」ではなく、「NYが憎い!」とかになるんだろうか? 同じ戦争を戦ったのにまったく被害を受けていないアメリカ本土に驚いた日本人が「この都市を燃やしたい!」とかなんとか。なんかキナ臭くなってきたな……9.11後にこんなネタは無理っぽい。
で、日本的情念にこだわる今回の鉄人。『WXIII』のような、日本映画の正統を継ぐ作品を目指してるような気がしてきた。次回は第五福竜丸事件!てことはやはり『ゴジラ』かッ!? あと数回を残すのみだが、俄然今後が楽しみになってきたよ。
そうそう、敷島博士はホントに悪役かも。いままでのあれやこれやも全部伏線に見えてきて、こいつが金田博士を殺していたとしてもなんの不思議もないなー。こっちの展開も楽しみ。