リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン

本編読了。面白すぎ。『ウォッチメン』の深みはないが、アメリカにおける技巧マンガの極致を見せてくれる。あ、でもムーアもオニールもイギリス人だな。相変わらず画面の情報量が凄まじく、そのディティールを知れば知るほどストーリーが補強されていく構成が巧すぎる。これを作る前提となる知識も相当なもので、同ネタを考えてた俺のゆうに3倍(言い訳をするなら、うち数割は現在日本語ではほぼ読めない)はネタが注ぎ込んである。この内容なら¥3200は決して高い買い物ではない、と今なら言える。
そう言や、日本で画面の情報量を誇るマンガ家筆頭は士郎正宗だが、あの膨大なハシラは世界を補強してもストーリーは補強してない。どころか、士郎マンガってストーリー自体はまったくなにも残らない。アラン・ムーア原作+士郎正宗画、とゆー組み合わせが見てみたいなぁ。とにかく画面の情報密度だけはエラいことになるに違いない。
巻末のクォーターメインの前日譚(譚の字が出ない…)小説、まだあまり読んでないがジョン・カーター(デジャー・ソリスと多分タルス・タルカスも)は出るは、時間旅行者とタイムマシンにモーロックは出るは、クトゥルフのバケモンは出るはでもーこれだけでもオナカいっぱいに。なんかここだけで¥500分くらいの価値はありそう。
そうそう、映画版はキャラの基本設定以外、かなりのベツモノだった。