屋根裏の散歩者って裏窓がもとネタかなぁ?

ウールリッチ(アイリッシュ)の短編集『裏窓』読んでます。
しっかし映画では主人公の状況が最初に説明されるのに、原作ではラストになってはじめて、主人公の足がギプスで固められてるのが明かされるんで、映画を先に観てしまうとそこの部分が落ちになってない気がしてしまう。
「死体を担ぐ若者」はドリフもかくやってなほどのすれ違いが楽しい。作為的なサスペンスのつるべ打ちが、さすがウールリッチならではの時間感覚で冴えまくる。
まぁ、つってもウールリッチなんで、相変わらず構成はよくないんですが、構成のアラが目立たない短編は、ウールリッチ入門用にはいいかも。本領はあくまで叙情全開(&構成ガタガタ)の長編にあるとしても。