機動戦士ガンダムUC

ホントはここで終わりのはずだった6巻。だから、という訳でもないだろうが、話の停滞っぷりがハンパない。
やってるのは基本、キャラの立ち位置や伏線などの再確認で、目新しいネタも展開もほぼゼロ。今回一番そのワリを食ったのがメカ戦で、相変わらずゴージャスな作画でたっぷりとMS戦が描かれるのだが、話のトーン的になにも起きないことがわかり切っているので、青筋立てて戦ってるアンジェロやらリディやらがバカっぽく見えてしまう。お金かけてるのに非常にもったいない。
お話的には、キャラ再確認の過程でフロンタルとシャアの違いがクローズアップされていたのが興味深い。現実主義者となったシャアなのか、シャアの理念を現実に落とし込もうと画策する別個の実務家なのか。カリスマをなくしたシャアはシャアではない、と作中では結論されたけど、じゃあフロンタルの存在意義ってなんなのさ、という原作小説でぶん投げたテーマをアニメ版は拾っていくのかどうかに興味を惹かれた。
しかしこの話、小説以上に「進化した人類としてのニュータイプ」に対する価値観が暴落しまくってんですけどホントこれ最終回どーするつもりなんだろ。