機動戦士ガンダムUC

いやーブンブンサテライツいいじゃんの5巻。
キャラクターのすれ違いが生むドラマを主軸に据えても、リディやジンネマンなどの常識人がドラマの中心で踏ん張っちゃうので富野っぽくならない*1あたり、やはりUCはガンダムとは違う話なんだなー、と強く思わせられる。
今回はカイやベルトーチカまで登場し「それでも続く人生」への折り合い方をそれぞれ見せ付け、さらに「世界」の厚みが強化されたと思う。サーガとしての揺ぎ無い完成度は、アニメとしては前代未聞のレベル。
その中で明らかに浮いているのが「大人」なのに人生を拒絶しているフロンタルで、だからこそ彼だけは富野世界の住人に見えるんだけど、正直やっぱりテーマ的に噛ませっぽい気がしてならない。カイとベルトーチカでアフレコ予算が尽きたか今回セリフもないで影薄いしで、次巻以降での巻き返しを期待。

*1:ミライとかリュウとかが始終ドラマに絡むくらいのありえなさ