茄子 アンダルシアの夏

なぜだか知らんがスペインの自転車レースが題材、とゆーこりゃまたチャレンジャブルなアニメですね。
故郷に対する主人公の複雑な心境が、とくに手際よく解体されるわけでもなく、ラストでキチンと昇華されるわけでもなく、ぶっきらぼうにゴロンと提示されるのが、ヨーロッパ映画風、というかニューヨーク派風、というか。
演出は全体的には上手くなく(一部ものすごく上手いところもある)、とくに音楽演出にはそうとう難を感じるが、作品トーンを変えるほどのクライマックスの盛り上がりと、背伸びして長編化しようとせず、その分執拗にディティールにこだわって見せたクレバーさとを、コレをアニメでやった蛮勇も含めて評価したい。