テレビゲーム文化論

図書館で借りてきた。名のみ知ってた「テレビゲーム・ミュージアム」の代表が書いた本。ビートニクとかメディアアートとか、作者からものすごく米国サブカル(音楽寄り)の匂いがする。前に宮台真司の『サブカルチャー神話解体』で思った、「この手の分析でTVゲームを対象にした本ってないのかな?」に微妙に答えているような、いないような。
なんと!TVゲームの起源の話は、こっちでも(こちらは随分そっけないが)それなりに書かれてた。が、どちらかと言うと、TVゲームそのものより、TVゲームの影響による社会の変容を考察するのが(文化論、っつーくらいだから)この本のメインのようで、俺が昨日書いた「TVゲームはメディアか?」に対して、いきなり「新しいメディアであるTVゲーム」と断ずるような、コンテンツの中身より、社会的な位置付けの方を重視した構成。個人的に「ゲーム」と「TVゲーム」の違いに頓着していないのが気になるが、こーゆー視点でTVゲームを論ずるのは新鮮かも。あんまり参考にはならなそうだけど。