それは『ポン』から始まった アーケードTVゲームの成り立ち

読了。ラストはすべてのゲーム開発者へのエールで締めくくられている。名文。
通して読むと、やはり本としては「TVゲームの歴史」部分と、「TVゲーム訴訟史」部分に分けた方が一般ウケするような。作者赤木氏のスタンス*1はよく分かるが、どっちかしか興味ない人も多そうだし。そろそろ出るらしいゲームタイトルリストと合わせて、3分冊くらいにするとか。
それにしてもこの本、抑制された筆の中にも、ナムコに甘く、セガ任天堂に冷たく*2コナミに厳しい、などの温度差を感じる。まぁこれが、長年アーケード業界にいる人の偽らざる心情なのだろう。

*1:訴訟の背景を知るにはゲームの歴史認識が不可欠、との思いがあるのだろう

*2:というか家庭用メインのメーカー全般に冷ややかな視線を感じる