完成度主義とミニゲーム集

日本のゲーム市場は、完成度主義が蔓延しているという。「完成度×ボリューム÷価格=ゲームの価値」ということだ。確かにそれは肌で感じる。減点法でゲームに接する雑誌メディアと、中古対策としてプレイ時間延長を目指すメーカーとが、ユーザーをそのように育てた、とも言える。
最近は、ミニゲームをいくつも詰めこんだミニゲーム集がチラホラ目につく。本数と言うかボリュームが売り、という流れは変わらないが、1プレイの短さが「手軽さ」としてアピールされている。そしてやはり、ユーザーレベルでは完成度の議論が喧しい。
ミニゲームは調整が容易だ。しかも各ゲームは同時並行して別スタッフで作ることも出来る。その合計をもってミニゲーム集の完成度とするなら、高い完成度と大ボリュームと低価格とを実現するミニゲーム集は、まさに日本人の理想のゲームであろう。
……だから洋ゲーに流れるゲーマーが最近多いんだな、と一足先に洋ゲーに逃げた我が身を省みる次第。