ゲームの題材と料理法

ゲームをやらない人にとって、「それってどんなゲーム?」の答えがシステム的なものだったら、まず遊んでもらえない。
まぁだいたいは、題材こそが彼の興味の焦点となる。「サッカーのゲームで…」「ゾンビを殺すゲームで…」「犬を飼うゲームで…」エトセトラエトセトラ。これは実はゲームをやる人でも基本的に同じで、「それってどんな映画?」の答えとも同じである。
で、「それって面白い?」の段になると突然焦点がズレてくる。重要なのは質問の順番で、当たり前だが「まず興味を持って、次に内容が気になる」ということだ。「ミラノ風なんたら添え」の前に、客は素材が牛なのかラムなのかスズキなのか、をまずメニューから絞り込む。そしておもむろに、続く料理法に目を通す気になる。初心者にとってゲームシステムは料理法に過ぎず、そんな細かいことを云々するより、「最高級霜降り和牛!」のキャッチのほうが有効だ。
結局、TVゲームもTVドラマ並に、題材勝負になってきたということか。これを成熟と言ってしまっていいものかどうか?