サムライ・レンズマン

これまた積ん読より発掘。作者古橋氏は確か元カプコンのゲームデザイナーだったとか。俺と同い年だからレンズマンの世代ではないはず*1だが、見事にレンズマンの世界を再現し、オリジナルキャラの注入に成功している。原作並の大時代なギミック、台詞回しが楽しい。
やや気になるのは、やはりオリジナルの新キャラ。敵ボスとギャルはどーみても今のラノベに出てくる現代のキャラで、レンズマン世界のキャラではない。あと、昔のアメリカSFらしい「カンチガイ日本」を演出しているが、ちゃんとしたフォローが入りすぎてて「カンチガイ日本SF」になってない。これじゃ笑えないなぁ。

*1:そのせいなのかどうか、本作は川尻監督のアニメ版(映画・TV)の続編としても読めてしまう