ボーン・スプレマシー

ボドゲ部長からDVDをお借りする。
いやー、前作も面白かったがこっちも負けてない、つーか超えたかも、前作。娯楽性はやや下がったが、切り詰められた脚本とキビキビした編集は変わらず、更に絞り込まれて深みを増したテーマ、よりリアルに、ハードに、ストイックに、ほとんどドキュメンタリータッチな演出とあいまって、超一級のスリラーに仕上がっている。
今回はカーチェイスくらいしかサービスシーンがなく、ラスト近くの苦い余韻といい、ほとんど娯楽アクション映画らしからぬ、タイトでシリアスな仕上がり。とにかく過去の作戦の詳細がよくわからないが、それが、単なるコマで裏の事情を知らされないスパイの悲哀を感じさせるのがまた巧い(未公開シーンにはあるので、意識的にカットしてあることがわかる)。
この監督になら『ウォッチメン』を任せても悪くないかも?