デジモンアドベンチャー

俺的初細田守。同僚が「これ観てないのはヤバイですよ!」と脅すのでDVDを貸してもらう。東映まんが祭り用の、20分と40分の短編が入っている特殊な構成。
…うーん、デジモン自体の設定をよく知らないからいちいち展開にビックリするな。といってもよくあるポケモンフォロワーの文脈で想像すればなんとなくわかるのだが、無印の方での「デジモンが現実に出てくる」のと、『ぼくらのウォーゲーム!』の「人間がネット世界に入ってしまう」のはビビった。どうもこれは映画だけの(特典のインタビューを聞く限りでは)イレギュラーな演出っぽい。
監督の名前が同じなのは偶然だろうが、テーマこそ違え、どちらの作品にも押井守っぽいテイストを感じた。なんだろう、ストーリーを画面にする際の切り出し方と言うか…。非常にクレバーな演出をするが、そこがどーにも「わかるけどあんまりおもしろくない」感じを抱かせるところも似てる。単にこのタイプの演出家が俺と相性悪いだけか。
オマケの監督とプロデューサーの対談が面白い。カネとかメディア展開の話を生々しい数字つきで話すPDと、「人気のある順に」とか自分の都合(40分ならキャラを整理したい)と版権ものの都合を折り合いつける監督とに、ナマの映画人を感じる。特に、社長(?)の鶴の一声のエピソードは笑った。そうそう、やっぱりあーゆー突飛な(≒設定を無視した)展開はこの監督はやらんよな。スーパー系の人間でないと思いつかんよ。そー言えば今川監督あたりだと素でやってるな。それもスゲェ。