タイタンの妖女

知らなかったが最近はヴォネガットがプチブームらしい。なんでも爆笑問題のススメで太田が絶賛してたとかしないとか? 太田がこの本を偏愛してるってのは数年前にもらった角川かなんかの広報誌でよーっくわかったが、やはりTVの力はスゴイ。
ヴォネガットは生粋のアメリカ人なのだろうか? 少なくとも、この『タイタンの妖女』はずいぶんイギリス的な作風ではあるが、ヨーロッパ人が毛嫌いするある種のドギツさ、過剰さを考えると、ミステリにおけるカーとか映画におけるキューブリック、ギリアムのようなケースに近いか。
もともと絶版とは無縁の作家だと思う(だから慌てて買う気もなかった)が、これを機に60年代あたりの(ニューウェーブじゃない)SF作家のブームとか起きないかな。あと『宇宙戦争』の映画に便乗してウェルズ関係の本が出るもの楽しみ。