ユニーク・ポジショニング

どっかで読んだようなエピソード(DECが消滅した理由、バーガーキングの後追い戦略の失敗など)が多いなぁ…と思ったら、今年の3月あたりに読んだ『大失敗!』と同じ作者だった。あっちは「相手企業の強みを攻撃するな」で、こちらは「独自化で自社の強みをアピールしろ」だから、言ってることは裏表ではあるが同じ事だ。
日本のゲーム業界で当てはめてみると。

  • 任天堂 「子供向けのオモチャ」に特化。既存のスポーツも、必ず「アクションゲーム」として販売する
  • スクエニ 「RPG」に特化。ARPGからMMORPG、続編から版権ものまで、とにかくRPGと名のつくものは全部ウチで買ってください、という勢い
  • コナミ 「数」に特化。流通、販売、コンテンツ開発(ライセンス)重視
  • セガ 技術力をアピールして先進性で売る会社だったが、ハードウェアから撤退した時点でそのイメージを失い、ブランド失墜
  • ナムコ 業界の老舗として安心感で売る会社だったが、セガとの技術力競争で二面性のある会社に
  • バンダイ 「キャラ」に特化。コンテンツの独占使用による優位を、最近は品質で磐石なものにしている

こう見ると、昔ながらのゲーム会社は苦しい。特にアーケード系。タイトーナムコセガカプコン…どこもユニークポジションを持てておらず、漠然と出しているタイトルはコナミの莫大なタイトル群に埋もれるハメに。