テーマとコンセプト

TVゲームの制作現場で、テーマについて白熱した議論が戦わされた、とゆー話は寡聞して知らない。一方、コンセプトに関しては最近とみに良く聞かれるようになった。物量面の取捨選択を迫られることが多い昨今、コンセプトの不在がそのままプロジェクト破綻の原因にもなりうるからだろうか。
で。テーマを持ったゲームは多々あるが、そこはライターに任され、コンセプトの実現とは分けて制作されている気がする。または、「(既にある)テーマを実現するのがコンセプト」だったりするとか。
ここからは想像。

  • 日本製CRPGやキャラゲーなどでは先にシナリオ(テーマ)があり、それが要求する世界設定に従ってシステムが作られる。この場合はテーマが主で、コンセプトが従になる
  • 欧米製AADVなどでは先にゲームシステムがあり、それが要求するギミック、世界設定に従ってシナリオ(テーマ)が作られる。この場合はコンセプトが主で、テーマが従

では、これらの両立は可能だろうか? ゲーム的なコンセプトとシナリオ的なテーマを別々に作って両立を目指すのはダブルスタンダードに陥る危険性があるから、あらかじめ有機的に連動したコンセプトとテーマをあげる必要があるだろう。
と、ここまで書いて、メディアミックス企画などでは、既にこのような連動がなされているのではないか、という気がしてきた。『.hack』などで、どのようなすりあわせが行われたか検証してみるのも面白そうだ。