コンピュータRPG(3)
CRPG黎明期の進化、日本版。
- 日本はCRPG以前にTRPGの文化は(ほとんど)なかった
- CRPG本邦初のヒット作はアメリカ人が製作した『ブラックオニキス』。システムは『ウィザードリィ』に酷似していた
- 『ドルアーガの塔』はアクションゲームに『ローグ』的な宝捜し(と宝物によるパワーアップ)を導入し、アクションRPGという複合ジャンルを生んだ
- クリスタルソフトは移動と戦闘のバリエーションを模索した。マップが『ウルティマ』で戦闘が『ウィザードリィ』の『夢幻の心臓』、全く逆パターンの『ファンタジアン』、ワールドマップが『ウルティマ』でダンジョン内が『ウィザードリィ』に戦闘がアクションの『アスピック』など
- 当時流行していたアクションパズルにRPG的なシステムを盛り込んだ『ドラゴンスレイヤー』は、『ドルアーガの塔』と共にアクションRPGへのユーザー誘導の役目を果たした
- 『ハイドライド』『ザナドゥ』など、『ドルアーガの塔』と似たコンセプトのアクションRPGがブームになり、当時のPCゲームでもっとも人気のあるジャンルに
- ファミリーコンピュータ用の『ドルアーガの塔』のヒットを受け、『ドラゴンクエスト』が登場。大ブームを起こし、TRPGとはまったく異なる広範なファンを獲得した。以後、日本でRPGと言えばCRPGのことを指すようになる
- 『ドラゴンクエスト』のシステムは『夢幻の心臓』と同じく、『ウルティマ』移動に『ウィザードリィ』戦闘。この方式が以後、和製CRPGのスタンダードとなっていく
- 一方、アクションRPGは『イース』『ゼルダの伝説』を生み、こちらもヒットシリーズとなる