明治十手架

『明治断頭台』とほとんど同じ時期、場所の話なので、ドクトル・ヘボンのエピソードとかに軽いデジャヴが。岸田吟香なんか既に顔馴染みだし、『警視庁草紙』の川路大警視は名前だけ出てきたが、今回は河上彦斎とかは出て来るのだろーか。
山風もさんざ「脱線にもほどがあるが」と書いてるが、野田大元帥の親戚、吉田茂の出生にまつわる物語が本筋と無関係ながら面白い。これこそ伝奇小説。