レッド・ドラゴン

マイケル・マン黒歴史のほうじゃなくて、ブレット・ラトナー最新版のほう。レクターが人を食うシーンがないのだが、基本的に観客はレクターを知ってる前提になってるので、これはこれでいいのだろう。なにげに役者が豪華で、レイフ・ファインズだのエミリー・ワトソンだのが普通に出ててビックリ。主演のエドワード・ノートンは役が普通なので、最後まで演技派らしいところを発揮できずじまいだった。
レクター博士の華麗な冒険」と化していた『ハンニバル』より、普通のサスペンスとして楽しめる。なにより、原作読んでても引き込まれる脚本が良い。ただやっぱり、3部作を通してみると、このトーンの普通さは減点だと思う。レクターは喋り過ぎで怖さが半減してるし、ダラハイドの狂気も演出が普通でがっかり。
ハーヴェイ・カイテルはこないだ観た『デュエリスト』よりさすがに老けてるなー。てか、クロフォード(なぜか菊池光訳ではクローフォド)役変わりすぎ。レクター以外で唯一(?)のシリーズ常連なのに。