2004-04-11 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 本 読了。キャラクターが自分の役割をいちいち「推理小説における何々」と開示し、それをトリックにする構成は正直どうかと。どんでん返しの連続は面白いが、やっぱり自家中毒の産物に見えてしょうがない。 でもこの作品がなければ、名探偵しか存在しない世界とか、あのテの狂った新本格が世を席巻することもなかったろう。ある意味、禁断の扉を開けた作品と言えるかも。俺は山口雅也ぐらいまでが限界で、もうついてけないが。 あとこれ、メルカトル鮎がズバットの名台詞やらセーラームーンの決め台詞やらをのたまうのがまたゲンナリ。同人誌じゃないんだからさぁ。