X-MEN2

とんでもない大番狂わせで大ヒットとなった前作の2作目とゆー事で、頭のわるぅ〜いバカアクション映画になるかと思いきや、まっとう、かつ奥深いパワーアップに改めてブライアン・シンガーの恐ろしさを思い知った次第。
シンガー映画にはとてつもなく魅力的な(普通のアクション映画から失われつつある)悪役が出るのが特徴だが、今回存分にその「悪のカリスマ」をアピールしてくれるマグニートーに完敗。アンタ、イカシ過ぎ。
前作ではやや消化不良だった「プロフェッサーX=ガンジー : マグニートー=マルコムX」という図式も明確にされ、アメコミの解体再構築作品としては、既に『バットマン』2作に迫る映画的完成度になっていると思う。
あと課題は、テーマや脚本から遊離しがちなアクションシーンと、無意味な恋愛、お涙ちょうだい劇だろうか。このへん、明らかに力が入ってないし。あと、サイクロップスの扱いが相変わらずぞんざい過ぎるのはファンの怒りを買いそう。てか早くガンビットを出せ。