月世界最初の人間

ハヤカワの金背! これはさすがにそのへんの図書館じゃなかろう。最初と最後のほうだけ、とゆー非常に主義に反した読み方をする。
重力遮断金属「ケイヴァーリット」の描写が素晴らしいが、それ以上に、月人の作り方に『タイムマシン』と同様の批評精神が息づいているのをひしひしと感じる。並行してウェルズ中期の『解放された世界』を読んでるからか、ウェルズ思想の変遷(批評から警告、実践に変化している)を肌で感じる。